冬のはじめのりんごほっぺ 〜Egoist〜
冬は寒い。 そんなことはわかりきっている!! だが、冬の初めというのは寒さに体がなれていない分、真冬よりも寒く感じるのは気のせいではないはずだ。 寒さが苦手な方ではないけれど、ついつい俺の眉間のしわも深くなる。 ふと隣を見上げると、妙に嬉しそうなヤツの黒い瞳が俺を見下ろしていた。 街灯の淡い光の中、暗くなった路地の冷たい空気を破るような野分の白い息の向こうに柔らかい笑顔。 「・・・・・・・・・・なんだよ」 「ヒロさん、ほっぺが真っ赤です」 「オマエもな」 ついつい視線を外し、独り言のように返答をする。 「寒い冬の帰り道もヒロさんと一緒なら楽しいです」 そんなとき、俺は心底オマエがうらやましくなるよ。毎日のように、違った方法で好きを素直に言えるオマエが。 「ヒロさん、さっきよりほっぺが赤くなってますよ?」 「うっせー、寒いんだよっ!・・・早く帰るぞ」 「はい」 素直に言えない分、俺の頬は正直な仕様なんだよっ! そのことをすっかりオマエに見透かされているのは悔しいけど、 りんごほっぺも口に出さない気持ちも全部くみ取ってくれるオマエを俺はすごいと思う。 冬の帰り道も野分と一緒なら確かに楽しいけど、一番うれしいのは同じ家に帰ることだよな? 眉間により深いしわを刻みながら見上げると、俺の気持ちを受け取ったといわんばかりの野分の微笑みで 俺のほっぺはますますりんごのように色づくのだった。
Terrorist ver.→ * * * * 2008/12/1 (Mon) 2本目ー!エゴ組ー! 『俺の頬は正直な仕様なんだよっ!』が、可愛くて仕方ない!!!!! 仕様って、仕様ってwwwww ヒロさんってそういう表現とかするから、余計に可愛く見えるよねwwww 大好きだVvvv あと、野分が『ほっぺ』っていうのもめちゃくちゃ可愛いですよねVvv 言ってて似合う男なんて、そうそういませんって! 寒さでもいちゃちゃつけるエゴ組の殺傷能力を思い知りました うな様の描かれるエゴ組は、ホント…可愛いですよねVvv とても悪夢シリーズ書いてる人とは思えないwwww 新月鏡
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