「疑惑と真実」

 

 

「ねぇ、ハジって女の人に誘われたりしなかったの?」
「・・・?」
「だから、『付き合って』とか『今夜一緒に』とか・・・」
「・・・あぁ、はい。何度か」

「・・・」(なんだろう・・・ムカってきた・・・)

「小夜?」
「で?」
「・・・で、とは?」
「それでハジはどうしたの?」
「用事があるので断りました」

(えっ・・・?)

「それってホントに用事があったから断ったの?!」
「いいえ、ホントは用事ではなく私が優先してしたかったことがあったからですが」
「優先してしたかったこと?・・・って何?」

「チェロです」

「えぇ?!嘘っ・・・女の人よりチェロ?!ハジって・・・」
「違います、小夜!!約束したでしょう?」
「?」
「貴女を驚かすほど上手くなってみせると・・・」
「あっ・・・!!」
「貴女以上に優先するものなどありませんから」

(もぅ、ハジって何でそんなにさらっと言うかな・・・///)

 

 

 

 

 

――――毎夜小夜にキスしてたというのは、さすがに伏せていた方がいいな・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

* * * *

2006/03/11 (Sat)

流れで思わず書いたおまけのような小ネタ。

ハジが意外に手の早い奴であればいい。
しかも表向きはすっごく純粋でまっすぐな感じで。
皆、彼の内側にあるものに気付けないでいると。
小夜にだけちらりと垣間見せればなおのこと萌える☆!!!
新月鏡

 

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