Color -紅-

 

 

 

例えるなら、紅

 

 

 

そう、色で自分自身を例えるなら、俺は間違いなく『赤』だろう。

 

苛烈なまでのこの性格が、そのままその色によく似てる。
どんな色とも馴染みそうで、実はそうじゃない。

たとえば、誰かと並んだとして。
隣に立つ人の色を、俺が圧倒してしまうことが多い気がする。
自意識過剰なわけじゃなくて、たぶん原色だからこその第一印象。
俺といて、呑まれない奴は、そいつ自身も原色なのだと思う。
だから、自然に自分と並んでも遜色ない、『自分自身』をしっかり持った人を求めていた。

 

 

 

昔は『秋彦』

透明度の高い、輝くような『白』

 

どんな人も、秋彦と接すれば、あっという間にアイツの虜になる。
ありとあらゆる色に染まりそうで、絶対的な自分は損なわず、逆に相手を自分の色に馴染ませてゆく。
繊細で、包み込むような温かさの陰に潜む、恐ろしいまでの力強さ。

だから惹かれた

だから憧れた

一緒にいれば、きっと俺自身を生かしつつ、互いに上手く付き合えると確信さえ持てて。
まぁそれは、幼馴染という今の関係を如実に示しているのだが。
確かに上手く付き合えている。
あまりにも完璧に築かれてしまった関係に、崩しきれないと嘆いたこともある、理想形。
少ししょっぱい過去。

 

 

 

今は『野分』

何でこいつに落ちたのか、自分でも最初は分からなかった。
ただ、意識するより早く、俺は安心してしまったのかもしれない。
意地を張ったり、拒絶したり、辛らつな言葉を投げて自分すら傷つける俺に、全く動じない奴だったから。
どれだけ『俺』を主張したところで、こいつの中では驚くほど意味を成さない。


何色にも染まらない、圧倒的な『黒』


それも嫌味でどんよりした黒じゃなくて、綺麗すぎる純粋な黒。
見事に攫われて、アイツの色に染まってく。
初めての感覚に戸惑いながら、それでもその心地よさを味わって。

 

今では俺も原色の『赤』とは言い切れなくなった。
どちらかといえば、『濃紅』
黒に馴染んだ赤の色。

 

 

 

例えるなら、紅

 

白に憧れ、黒を愛した俺の色

 

 

 

 

 

* * * *

2008/09/09 (Tue)

私にはこう見える -上條編-


ウサギさん→白
美咲→淡い黄系
ヒロさん→赤、濃紅、真紅とか
野分→黒
忍チン→黄緑とか若干柔らかい緑系
宮城→紫、青紫あたり

だと思ってんだ。
何でかは知らないけどwwww


新月鏡