「灯台に灯る物語 -あとがき-」

 

 

 

◆書き終えて

長々とお付き合いくださった方々、ありがとうございます。
さらに、誤字脱字、表現等々突っ込みたい気持ちを抑えて下さった方、重ねて御礼申し上げますwwww
えー、結末まで行きましたが、皆様どのように感じられたでしょうか。
正直、私は号泣しながらやってましたんで、ニーアみたく、『どうして』とか『どうしよう』とかでいっぱいいっぱいでした。
「人の優しさを信じたかった」の言葉どおり、私が選択したのは、嘘を突き通す方でした。
こっちの展開は……自分でプレイしてください。
文章では伝わらない、声優さんの本気をその耳で聞いてください。
老婆の、「やっぱり辛いねぇ」の部分で崩れ落ちた私が言うので、間違いないです。
あと、真実告げるパターンもやったんですが、私の場合、郵便局員さんには「本当のことは言えなかった」で通しました。
おばあちゃんとの約束ですからね。
その場合の展開は……自分でプレイしてください(大切なことなので2度言う)
自分でやるからこそ、泣けることもあります。

 

 

◆お世話になったもの

えー、届くはずありませんが一言。
某プレイ動画さま、大変お世話になりました。
おかげさまでセリフ抜粋作業、滞りなく完了できました。
あと、作業BGMにしていた曲紹介。

『カールのテーマ』
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm670271

『カイネ/救済』
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm10717902

この二つBGMにながら読み返すと、さらにしんみりしていただけると思われる。

 

 

◆何故、この結末に至ったか

まず、この話を書くときに、一人称で通すと決めたときから、この結末は決まってました。
理由は、ニーア自身にあります。
彼のセリフは、ことごとく『嘘』について否定的でした。
ひどい、騙した、そんなふうに捉えてましたね。
まだ15歳の少年にとって、大人の気遣いや考えっていうのは、わかりたくても納得できない部分が必ずあると思います。
だからこそ、どっちにも動けず、どうしたら、どうすれば、と当り散らして混乱してしまう。
でも、そうしてたくさん考えつつも、芯になる部分で、『嘘はダメだ!』という素直さがある。
それが、『ニーア』というキャラなのだと考えてました。
なので、最終的には、彼は素直にすべてを明るみにしてしまうのだろうと、結論付けたのです。

 

 

◆この話を書いた理由

まぁ、最終的には布教活動の一環みたいなものになっちゃうんですが…。
私は常々、いいなぁっと思った言葉は、そのまま書いて残します。
日記に書いてある言葉、タイトル、その他諸々、思うこと、知ってほしいこと、伝えたいこと。
つらつらと書き連ねる言葉のどれかが、誰かの心に残ればいいと思っています。
その中で、この話を選んだのは、この話自体が、できれば誰もが知っておくべき話だと思ったからです。
王道な話ですよ。
結末すら、だいたい予想がつきますよ。
でも、一番大事なのは、最後の決断を自分がどう考えて、何を思って下したのか、という一点に尽きます。
書いてる最中、何度も『皆さんどう思うでしょう』とくり返してきました。
それが、私の知っておいて欲しいことです。

現実では、選んだ先の結末は、たった一つしか見れません。
リセットボタンなんてものはありません。
だから、ちゃんと向き合って、選んだことを大事にして欲しい。
人の想いも、考えも、全部。

真実はひとつです。

ですが、捉え方は人の数だけあります。

何がよくて、何が悪くて、どうすれば正解で、どうすれば間違いなのか。
それは、たくさん考えてきた人だけが垣間見ることができると思うのです。

 

 

◆最後に

というわけで、ニーアやろうぜ!!!!
本編でも、クエストでも、きっとどこかに自分の琴線に触れるストーリーがあると思います。
それくらい、いい話の多い作品だって思うから。
カイネさんのおばあちゃんの話も泣いたし、ロボット山は前半後半両方泣いたし、最後は泣きっぱなしだった。
このゲーム、展開わかってんのに涙腺崩壊させるの上手すぎだろ…!

もし、機会があるなら、ぜひ出会ってほしい。
私にとって、ニーアはそんなゲーム。

 

 

 

 

 

 


2012/05/09 (Wed)


*新月鏡*